Category Archives: 銀蛇自警団

八月の鯨

「これがそうか……。」 砂浜に打ち上げられた奇妙なクリーチャーの死体を目の当たりにして黒いシュラウド姿の男はひとりごちた。 先日の評議会でも問題提起されたと聞いているが、どういうわけかここ、ブリタニアでは標本を保存する技術が発達して来なかったのだ。何らかの理由があって技術が失われたのだろうか? いや、何者かが故意に闇に葬ったのかも知れない。男はいつぞやユーのクリプトで繰り広げられた蝋人形たちの狂乱の宴をぼんやりと思い出していた。 目の前のクリーチャーは真夏の陽の光を吸収してすでに異臭を放っている。サージョフリーの書簡に添えられたへたくそなスケッチを、男は口の端に幾度となく浮かぶ笑みをこらえながら眺めていた。 「特徴はつかんでいる。」 あいつが戻って来たのだ。 モビィ・ステラが。 さざ波が立ち、一瞬だけ潮の香りが濃くなった気がした。 男はもう笑ってはいなかった。 >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> 日時: 8月13日(土)夜10時より開始 集合場所:サーペンツ・ホールドのカウンセラーギルド(六分儀座標: 153o 11′S, 115o 44′E) ※ 当日はニジェルムEMホールより集合場所までゲートを設置します。 ◆ ブリタニア各地の沿岸で異常事態が発生しています! タウンクライヤーの情報にご注意ください。 ◆ 当イベントは銀蛇自警団のリバイバルかも知れませんが、レポートの提出は任意です。 ◆ イベント当日はチャットチャンネルVSSにお入りください。 ◆ 戦闘準備の上、お越しください。 ◆ ロールプレイキャラクターの周囲は開けておいてくださいますよう、ご協力をお願い致します。 ◆ 予期せぬ出来事が発生するかも知れません!貴重品はなるべく持ち込まないよう、お願いします。 ◆ 以下に該当の場合、あるいはEMが問題ありと判断した場合はコールのうえ、   イベント中止の措置を取らせていただく場合があります。   - イベント進行の妨害、かく乱行為。   - EM、あるいはほかのプレーヤーに対する侮辱的発言、またはそれに準ずる行為。 … Continue reading

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掃除人Xと有志の市民による潜入調査報告書 – Vol. 1

ブリタニアの市民諸君! ムーングロウ動物園の治安維持と安定運営のため、立ち上がってくれた市民の尽力によって園内に発見された搬出口の調査は多くの犠牲を払いながらも完遂することができた。本当にありがとう! 本日は事件についてレポートを寄せてくれた市民諸君にこの場をお借りして心より感謝を申し上げるとともに、ブラックソーン王へのご報告に先んじてその一部をご紹介させていただこうと思う。報告書をまとめるにあたっては敬称略とさせていただいたことをどうかご容赦願いたい。 また、治安維持を主目的とする動物園のレベル維持に際しても、多くの市民から多大なる貢献をいただき、予想をはるかに超える結果を残す事ができた。ブラックソーン王からはその偉業を讃えるべく、グレーターフェニックスがすでに動物園に寄贈されたことについても謹んでここに記しておく。 – しかしながら、前回の内容を夢うつつで聞いていた(申し訳ありません)私は、いまいちストーリー展開を読み切れていません。(市民Sam) ごもっともである。そこでまずは潜入調査当日(通称: 7.23)までの経緯を簡単にではあるが、振り返ってみたいと思う。 ◆ 潜入前 ふた月ほど前、ブリタニアの最高意思決定機関である評議会の場へ、一人のムーングロウ市民“A”による陳情が行われた。陳情そのものは動物園の美化に力を貸してほしいという、誤解を恐れず言えば実に他愛のない内容であった。しかし、なぜか事態を重く見たブラックソーン王はこの案件を特別案件と定め、動物園の清掃のみならずその背後を探らせるべく私を派遣することを決められたのである。 – たかが市民の陳情ひとつで、ここまで素早く事態が展開するものかのう?と、腑に落ちぬ部分があるのも事実じゃ。(市民Jimmy) まさにおっしゃる通りだ。王が常日頃から我々のあずかり知らぬ国家の機密に触れておられたとしてもまったく不思議のないことなのである。つまり、王は動物園の運営に不透明な部分があること、園内のブラックロックの存在が単なる不法投棄ではないこと、隠された搬出口があることも既にご存知であり、以前から突入のチャンスをうかがっていたのではないだろうか? そして、突入のサインを出したのが他ならぬIakasであったとは考えられないだろうか? – 陳情に前後して動物園内の荒廃が急に酷くなったことも見過ごせぬ点でありますな。それまでは汚染の影は檻の隅になるべく目立たぬよう秘匿されておったのが「さあ気付いてくれ」と言わんばかりに通路にまで溢れ出しておった…。(市民Jimmy) さすがの洞察力である。 裏の事情はともかく、我々は状況証拠から「クリーチャーたちがブラックロックによって生物兵器化され、密かに園外に連れ去られているのではないか」という仮説の裏付けを取るべく、搬出口に突入することと相成ったのである。王やIakasの手のひらで踊らされていた感はまったくもってぬぐえないが、ここまでが7.23に至るまでの経緯である。 潜入調査後我々はIakasやかつて彼が身元を引き受けたLylaなる学生について更なる事実を突き止めることとなるのだが、まずはムーングロウ首長のレポートをお読みいただこう。 ◆ 潜入後 さて、潜入して後の出来事については市民(市悪魔……?)Lord of the Abyssによるレポートに詳しい。 突入してすぐに我々はIakasに対峙することになるが、直後の状況についても彼が箇条書きにまとめてくれているのでここに引用させていただこう。搬出口の先は、 ・唯一のブラックロック生物兵器工場。 ・側にブラックロックのエネルギー循環システムと呼ばれる黒く大きな装置があり、システムの稼働は最終段階に入っている。 ・装置本体とは別にエネルギー集積用の子機が9つ存在する。 ・集積したエネルギーを循環・変換させる事により、時空をも超える生物兵器を生み出すことができる。 (市民Lord of the Abyss) 動物たちが兵器化されているという我々の仮説は、悲しいことに当たってしまったのである。9つのエリアに放牧された汚染生物たちのエネルギーは子機に集められ、さらに循環、転換のプロセスを経るために親機へと転送されて行く……。Iakasは説明を終えるとおもむろに装置を起動させたのだが、彼の手が心なしか震えているように見えたのはやはり見間違いではなかったのだろう。しかし、今までの事例を見てもブラックロックに汚染されて凶暴化したクリーチャーを救済する手段はないのである。我々の手で今、彼らを葬らねば、ブリタニアに時空すら超える邪なるクリーチャーが解き放たれてしまう! 心優しきテイマー諸君の胸中はいかばかりであったろうか、いや、戦士も、メイジも、そして悪魔すらその理不尽さに涙した。ここで、市民Lord of the Abyssによるレポートをお読みいただこう。 … Continue reading

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潜入調査 – 掃除人Xの献身

「今日は暑いね。」 Xはシュラウドを脱ぎ捨てようとして手を止めたことを思い出した。懐かしい面々の前であんなにも無防備になってしまう自分に驚きながら。 いかん。今はとにかく目の前の任務に集中しなければ。Xは王室の測量担当が持って来た、さして役に立ちそうにない図面を机の隅においやり、夕暮れの動物園に向かった。 わずかな間に一気ににぎやかになった動物園には動物たちの元気な声がこだましていた。 そこにIakasの姿はなかった。 日時: 7月23日(土)夜10時より開始 集合場所: ムーングロウ動物園 ※ 当日はニジェルムEMホールより集合場所までゲートを設置します。 ◆ チャットチャンネルTamchannelにお入りください。 ◆ 戦闘準備の上、お越しください。 ◆ ロールプレイキャラクターの周囲は開けておいてくださいますよう、ご協力をお願い致します。 ◆ 予期せぬ出来事が発生するかも知れません!貴重品はなるべく持ち込まないよう、お願いします。 ◆ 以下に該当の場合、あるいはEMが問題ありと判断した場合はコールのうえ、   イベント中止の措置を取らせていただく場合があります。   - イベント進行の妨害、かく乱行為。   - EM、あるいはほかのプレーヤーに対する侮辱的発言、またはそれに準ずる行為。 ◆ 皆さまのイベントです。マナーを守って楽しく参加しましょう!

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