ブリティッシュ城の怪人 スピンオフ・エピソード 「カーラの献身」

カーラ(Carla)はいつものようにねずみの穴へ小さく丸めた紙を押し込んだ。
看守が廊下を歩いて来る乾いた靴音が、独房の中で小気味よく何度か反響した後、それは鉄格子ごしにカーラの目の前でぴたりと止んだ。
「さあ出るんだ。」
看守は無愛想にカーラを促した。
カーラは何か月ぶりかに陽光の下に立ち、堂々たるユーツリーの枝ぶりに目を細めながら見入った。初夏の日差しが強烈すぎたのだろうか?軽いめまいを感じて小柄な彼女は倒れまいとユーの大地に両足をふんばった。
「こうしちゃいられないわ。」
彼女は隠し持っていた小さな包みを開けると、わずかばかりのゴールドとひからびたパンとひと切れのチーズ、そして母親の形見の銀時計を確認した。
「お父さん、お母さん、私にはやらなくちゃならないことがあるの。」
よく磨き上げられた銀時計の表面には、蛇のレリーフが刻まれていた。
「剣を買わないといけないわ。頑丈な鎧も。大丈夫。なまっちゃいないわ。父さんの娘ですもの。」
カーラはにじんだユーツリーごしに空を見上げると、意を決したように銀時計を握りしめてブリテインを目指して歩き始めた。

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男は丸められた紙を破かないよう慎重に開いていった。食い入るように紙片に見入っていた気難しそうな男の顔がさらに曇ったように見えた。薄い紙には赤さび色のインクで書かれた端正な文字が几帳面に並んでいた。

親愛なるスーテック(Sutek)殿

どうかこの手紙が無事あなたに届きますように。

武装した暴徒は日に日に勢いを増し、ついに首都ブリテインは火の海と化しました。しばらく前から「やつら」によって置かれていた樽に、炎が引火したようです。市民たちが決死の消火活動と暴徒の鎮圧作業を行い、事態は収束した模様ですが、一部の暴徒がブラックソーン城へ通じる橋を爆破し、城内に立てこもっております。

ブラックロック発見装置の部品の回収は失敗に終わりました。ブラックソーン城内のめぼしいものはほとんど持ち去られてしまいましたが、部品はおそらくその中にまぎれてしまったのでしょう。どうやらブリテインのソルティ・ドッグ(Salty Dog)にも盗品の買取業者が潜んでいるようです。多くの歴史ある品々はこのような不届き者の手によって捌かれてしまいました。一つひとつの行方を探すのはもはや不可能に近いでしょう。しかし、一方で部品が「やつら」の手に渡ることもまた難しいと言えます。

部品は「やつら」よりも先んじて我々が回収せねばなりません。こちらのことは心配しないでください。あなたが研究者らしい思いから、忌まわしきものと知りつつ部品をブラックソーン城に密かに隠し持っていた事実は、間もなく闇に葬り去られることになるでしょう。すべてを打ち明けてくださってありがとう。
8徳の御加護があなたと共にありますように!

C.D.

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日時:4月21日(土)夜9時開始

集合場所:ブリテイン The Salty Dog (六分儀座標: 3o 21’N, 21o 47’E)
※ 当日イベント開始前にニュジェルムEMホールより送迎ゲートを設置します。
ニュジェルムEMホールへはブリ第1銀行西側の直通ゲートをご利用ください。

◆ イベントチャンネル Tamchannel(シャープなし)にお入りください。
◆ 戦闘準備のうえ、お越しください。なるべく貴重品は持ち込まないよう、お願いいたします。
◆ 一連のライブイベントが進行している関係で、今週木曜日の銀蛇自警団の定例ミーティングは
  お休みとさせていただきます。どうかご了承くださいますよう、お願いいたします。
◆ 銀蛇自警団団員の方のレポート提出は任意です。こちらの 5) バッジについて をご参照ください。
  ※ 前回レポートをご提出いただいた方は既に有資格者となっています。
◆ ブリティッシュ城が閉鎖されている場合は、レポートはEMリワードホールのポストまでご提出ください。
◆ 以下に該当の場合、あるいはEMが問題ありと判断した場合はコールのうえ、
  イベント中止の措置を取らせていただく場合があります。
  - イベント進行の妨害、かく乱行為。
  - EM、あるいはほかのプレーヤーに対する侮辱的発言、またはそれに準ずる行為。
◆ 皆さんのイベントです。マナーを守って楽しく参加しましょう!
  プレーヤーの皆さまのご協力をお願いいたします。

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