掃除人Xと有志の市民による潜入調査報告書 – Vol. 1

ブリタニアの市民諸君!

ムーングロウ動物園の治安維持と安定運営のため、立ち上がってくれた市民の尽力によって園内に発見された搬出口の調査は多くの犠牲を払いながらも完遂することができた。本当にありがとう!
本日は事件についてレポートを寄せてくれた市民諸君にこの場をお借りして心より感謝を申し上げるとともに、ブラックソーン王へのご報告に先んじてその一部をご紹介させていただこうと思う。報告書をまとめるにあたっては敬称略とさせていただいたことをどうかご容赦願いたい。
また、治安維持を主目的とする動物園のレベル維持に際しても、多くの市民から多大なる貢献をいただき、予想をはるかに超える結果を残す事ができた。ブラックソーン王からはその偉業を讃えるべく、グレーターフェニックスがすでに動物園に寄贈されたことについても謹んでここに記しておく。
– しかしながら、前回の内容を夢うつつで聞いていた(申し訳ありません)私は、いまいちストーリー展開を読み切れていません。(市民Sam)

ごもっともである。そこでまずは潜入調査当日(通称: 7.23)までの経緯を簡単にではあるが、振り返ってみたいと思う。

◆ 潜入前
ふた月ほど前、ブリタニアの最高意思決定機関である評議会の場へ、一人のムーングロウ市民“A”による陳情が行われた。陳情そのものは動物園の美化に力を貸してほしいという、誤解を恐れず言えば実に他愛のない内容であった。しかし、なぜか事態を重く見たブラックソーン王はこの案件を特別案件と定め、動物園の清掃のみならずその背後を探らせるべく私を派遣することを決められたのである。
– たかが市民の陳情ひとつで、ここまで素早く事態が展開するものかのう?と、腑に落ちぬ部分があるのも事実じゃ。(市民Jimmy)

まさにおっしゃる通りだ。王が常日頃から我々のあずかり知らぬ国家の機密に触れておられたとしてもまったく不思議のないことなのである。つまり、王は動物園の運営に不透明な部分があること、園内のブラックロックの存在が単なる不法投棄ではないこと、隠された搬出口があることも既にご存知であり、以前から突入のチャンスをうかがっていたのではないだろうか? そして、突入のサインを出したのが他ならぬIakasであったとは考えられないだろうか?
– 陳情に前後して動物園内の荒廃が急に酷くなったことも見過ごせぬ点でありますな。それまでは汚染の影は檻の隅になるべく目立たぬよう秘匿されておったのが「さあ気付いてくれ」と言わんばかりに通路にまで溢れ出しておった…。(市民Jimmy)

さすがの洞察力である。
裏の事情はともかく、我々は状況証拠から「クリーチャーたちがブラックロックによって生物兵器化され、密かに園外に連れ去られているのではないか」という仮説の裏付けを取るべく、搬出口に突入することと相成ったのである。王やIakasの手のひらで踊らされていた感はまったくもってぬぐえないが、ここまでが7.23に至るまでの経緯である。
潜入調査後我々はIakasやかつて彼が身元を引き受けたLylaなる学生について更なる事実を突き止めることとなるのだが、まずはムーングロウ首長のレポートをお読みいただこう。

Jimmy

◆ 潜入後
さて、潜入して後の出来事については市民(市悪魔……?)Lord of the Abyssによるレポートに詳しい。
突入してすぐに我々はIakasに対峙することになるが、直後の状況についても彼が箇条書きにまとめてくれているのでここに引用させていただこう。搬出口の先は、
・唯一のブラックロック生物兵器工場。
・側にブラックロックのエネルギー循環システムと呼ばれる黒く大きな装置があり、システムの稼働は最終段階に入っている。
・装置本体とは別にエネルギー集積用の子機が9つ存在する。
・集積したエネルギーを循環・変換させる事により、時空をも超える生物兵器を生み出すことができる。
(市民Lord of the Abyss)

動物たちが兵器化されているという我々の仮説は、悲しいことに当たってしまったのである。9つのエリアに放牧された汚染生物たちのエネルギーは子機に集められ、さらに循環、転換のプロセスを経るために親機へと転送されて行く……。Iakasは説明を終えるとおもむろに装置を起動させたのだが、彼の手が心なしか震えているように見えたのはやはり見間違いではなかったのだろう。しかし、今までの事例を見てもブラックロックに汚染されて凶暴化したクリーチャーを救済する手段はないのである。我々の手で今、彼らを葬らねば、ブリタニアに時空すら超える邪なるクリーチャーが解き放たれてしまう! 心優しきテイマー諸君の胸中はいかばかりであったろうか、いや、戦士も、メイジも、そして悪魔すらその理不尽さに涙した。ここで、市民Lord of the Abyssによるレポートをお読みいただこう。

Abyss

◆ IakasとLylaの背後関係
ここまでが事件のあらましである。しかし、悪魔はいみじくも言っているではないか。
– この時、複数の冒険者の手によりRecovered from a slime (Blackrock Infected)と言う物が回収されたようだ。黒いスライムの肉片のような物だったそうだが、吾輩はこの肉片が再び動き出さないか危惧してやまない。モンディンの水晶のように散り散りになっているだけで生きながらえているのでは?(市民Lord of the Abyss)

事件は終わっていないのだ。スライムの肉片がモンディンの水晶かどうかはまだわからないが、我々は学生Lylaが生み出したというスライムの威力を目の当たりにした時、何を思っただろうか?
– 今回LylaがBlackrockにより動物達を汚染していたが、彼女の知識だけでそれが可能だったのかは疑問が残る。(市民Hiroaki)

その通りだ! では師匠であるIakasの支援によるものか?否、彼は確かに優れた生物学者ではあるが、あれだけの設備をもった工場を建造することは資金の面からまず不可能だ。スライム染料で儲けた金など工場の一日の維持管理費だけで消し飛んでしまうだろう。
では一体誰が? 振り返れば私たちはいつも、ブラックロックの力を悪用してブリタニアを支配しようとする者たちの影を追い続けて来た。市民Hiroakiによるブラックロックに関連すると思われる組織、および人物のリストを見てみよう。
1. Ariel Haven
Blackrock Golem の製造を行っていた知識であり、豊富な資金を有する。現在も活動を続けているかは不明。

2. FoA
Follower of Armageddon を名乗る組織。現在は解体したとされるが残党による活動が示唆される。Old HavenをBlackrockにより爆破したのも彼らと噂される。

3. Fellowship
正体不明の謎の組織。公には情報が出て来ないため詳細不明

4. Degonis
Gargoyleの技術者であり、Blackrock Golem製造工場内にいるのを発見されたが行方をくらました。Blackrockについて、我々を凌駕する知識を持つと思われる。
(市民Hiroaki)

そして今、Iakasの処遇に疑問を呈する声や、おそらくはジェロームへ逃げ帰ったLylaを招致すべきという声も聞かれるが、彼らの取り調べは事件解決のほんの糸口に過ぎず、いや、巨大にして邪悪なる組織は末端の駒である彼らを切り捨てることなど何のためらいもなくやってのけるであろう。今こそ我々は注意深く事件の経過を見守り、一人ひとりがブリタニアの治安に寄与すべく、互いへの関心と思いやりを持ってひとつになろうではないか!
ここで市民Hiroakiによる詳細なレポートで一日の動きをおさらいしておこう。

Hiroaki

◆ 番外編
ところで……。
IakasのLylaへの献身は、師弟愛と言えなくもないが、いささか度が過ぎていると考えた者も多かったようだ。一歩間違えば大惨事になっていた可能性も否定できず、厳罰に処すべきとの見方もあろうが、やはり彼の行動には同情すべき点が多くある。
そんなIakasの心理に自らの体験もまじえて肉迫したレポートを寄せてくれたのが市民peluである。本日は彼のレポートを締めくくりに紹介させていただき、筆を置くこととしよう。

それでは諸君!

次回のミッションでまた、会おう!

pelu

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